施工実績

穴を掘って電柱を建てる・・・。

ホクエイ電設は年間1,000本を超える電柱工事を行ない、毎日のように電柱と向き合っていますが、その場所の地質や埋設物をはじめ、付近の建造物や電線類の方向など、どの場所も一つとして同じ現場はありません。そのため、「その場所に応じた電柱の建て方」というものを取捨選択し、臨機応変に対応してゆく必要があります。

電柱工事専用に作られた建柱車や長尺物運搬の許可を取得したトラック類をはじめ、重心位置や場所によって変化する電柱の倒し方など、長年培ってきた技術を駆使した作業風景は電柱工事専門職ならでは。

ここでは、ホクエイ電設がこれまでに行なってきた施工実績の一部をご紹介します!

式根島(伊豆諸島)基地局アンテナの電柱新設工事

式根島に建柱車を運び込み、通信アンテナ基地局の電柱新設工事を行いました。慣れない場所で建柱車のアウトリガーが引っ込まなくなるトラブルがありながらも、元請けの方の段取りの良さのおかげで無事に工事をすることができました。元請けの秋〇さん、ありがとうございました!

→ 式根島の電柱工事の様子はこちらから

式根島基地局の根枷新設作業
伊豆諸島のひとつ、式根島における基地局アンテナの電柱新設工事
式根島野伏港より新島方面を望む
式根島野伏港より新島方面を望む。今回の基地局新設工事で災害時の通信も強化されるとのこと

三宅島(伊豆諸島)基地局アンテナの電柱新設工事

三宅島では、景観に配慮したカラーポール(茶色に塗られた電柱)の通信アンテナ基地局の電柱新設工事を行いました。2000(平成12)年に噴火した三宅島では、2005年まで島民が島外での避難生活を余儀なくされました。そのため、10年以上経った現在でも最新のインフラ等の復旧が整っておらず、このたびの工事を通じて少しでも島民の生活の力になれば良いなあ、と思っています。

三宅島の地質は火山特有の石ころに悩まされました
火山島である三宅島では、少し掘ると大きな石がゴロゴロ出てきて掘削に苦労しました(笑)
東海汽船の橘丸
錆ヶ浜港に着岸する橘丸。東海汽船は噴火時に島民の救助にいち早く駆け付けたことで有名

千葉市緑区下大和田にて、がけ崩れの養生工事

2019年10月の台風19号で民家の裏山が崩れかけ、応急処置として水はけを良くするための排水マスを設置しました。透水式の水路を作ることで山からの湧き水を道路側に排水することが目的です。って、電柱関係ないですね、これ(笑)

民家の裏山から湧き水が常に流れ出ている状態
裏山が崩れて今にも飲み込まれそうな民家の養生を行いました
水はけ対策の排水マスを設置
水はけが悪いとのことで、排水マスと透水のための砂利を敷き詰める作業

地上アナログ放送アンテナ柱撤去工事

千葉県柏市にて、地デジ化でアナログ放送終了に伴い使われなくなった、老朽化を迎えた全長18mのアンテナ柱撤去工事を行いました。割と大きな電柱なので4t建柱車にて工事しました。

コンクリートではなくパンザマスト継ぎ足し鋼管柱なので切断します
公園内には芝生が植えてあるので、傷めないようにプラ敷で養生しました
全長18mの継ぎ足しパンザマスト柱を撤去
周りが広いので倒しやすいのですが、通常は電線類に注意しながら倒します

キュービクルの撤去・運搬・処分

今回は使わなくなった町工場のキュービクルの撤去をしました。ホクエイ電設ではキュービクルの撤去・運搬・処分も行なっています。道路幅が狭く通常のユニック車ではアウトリガーがあまり張り出せないため、四本足でより安定度の高い建柱車を使用し撤去することとなりました。電柱の撤去・運搬・処分と同時に行なうことで、工期と費用の削減につながりました。

キュービクルを慎重に吊り上げて撤去します
アウトリガーが張り出せないため、四本足でより安定度の高い建柱車を使用
キュービクルの撤去・運搬・処分
撤去だけでなく、運搬・処分まで一括して行います

町内会保有の街路灯取り換え工事

ホクエイ電設では、大きな電柱だけでなく、地元の町内会が保有する小さな街路灯の取り換え工事なども行ってきました。街路灯のほか、小さな電柱や杭などの工事も行なっています。

町内会保有の小さな街路灯の取り換え
運送業者のトラックがぶつかって折れてしまったとのこと
街路灯周りの舗装をカッターで綺麗に切ります
アスファルトカッターで舗装を綺麗にカット
折れた街路灯を撤去。運搬と処分も請け負いました
折れた街路灯を撤去
高所作業車で電線取り付け
高所作業車にて電線工事も行います
道路をコンクリートで本復旧します
コンクリートで道路を本復旧
街路灯復旧後
危険だった街路灯もこれで一安心です!

コンビニの電源1号柱新設工事

コンビニエンスストア新築に伴い、電源用の1号柱新設工事も各地で行なっています。コンビニ以外にも、スーパーやドラッグストアなどの一号柱新設工事も承っています。基本的に、1号柱は電力柱の電源側を基準として建柱するので、それに合わせた工事が必要となります。

建柱位置と配管の場所を選定し、カッター切りします
キュービクルから一号柱までは地下ケーブルで埋設されるので、計算して舗装をカッター切りします
建柱し、根枷を取り付けます
コンクリート製の根枷(ねかせ)を取り付け。軟弱地盤等における傾斜・沈下防止
建柱車でキュービクルを慎重に吊り上げ据付けます
キュービクルの据付け。天気が悪いのが残念!
1号柱に装柱を施した状態
PAS(開閉器)や腕金類の装柱(そうちゅう)も行ない、1号柱の新設は完了です

路盤養生の必要な電柱工事

新しい道路ができた場合に、電柱が新たに必要になるケースも多いです。今回は新しい道路がインターロッキングだったこと、検査前だったことを踏まえ、出来たばかりの道路を傷つけないようプラスチック製の板で保護しながら建柱作業をすることになりました。ホクエイ電設では、プラスチックの敷板(通称:プラ敷)を他業者の方が借りに来るほど大量に保有するので、突発的な工事にも柔軟に対応が可能です。

真新しいインターロッキング舗装の道路に建柱を行ないます
インターロッキング舗装の真新しい道路
プラ敷でインターロック舗装を保護して電柱の搬入・建柱作業を行ないます
プラ敷きを使って完璧に養生
プラ敷で路盤保護してから建柱します
路面をしっかりと保護して作業します

植木の水はけを良くするためのアースオーガ掘削工事

土壌に粘土が多く含まれていたりして水はけの悪い場所では、植木が育たず枯れてしまうことがあります。今回は、シンボルツリーとしてオリーブの木を植えるも、何度植え替えても枯れてしまうとのことで、植木の真下に水はけ穴を掘ることにより土壌を改良する試みを行ないました。埋設物が近く、先方要望でなるべく芝生も傷めたくないので大きく掘れません。なので、小さくて深い穴を掘れる建柱車を使用することになりました。今回はφ250mmのアースオーガで深さ2mほどの穴を8カ所掘削し、8本のオリーブ植樹を行いました。

大きくほれないため、バックホウではなくアースオーガで掘削
芝生を傷めないよう最小限に掘削します
埋設物が多くバックホウが使えない現場ではアースオーガが活躍します
すぐ隣にはケーブルだらけのマンホールが。バックホウは使えない
植木の水はけを改善するためのアースオーガ掘削
今回は一番小さいφ250mmほどのアースオーガを使用
植木の水はけを改善するためのアースオーガ掘削穴。深さは2mほど
植木を植える予定位置に深さ2mくらいの穴を掘りました
水はけの悪い地盤をアースオーガで掘削
水はけの悪そうな層を貫通して掘り下げます
植木の水はけ改善
オリーブの苗木が大きく育ちますように!

雨水浸透用の大きなアースオーガ掘削工事

土地を駐車場や資材置き場として造成した場合、降った雨水を適切に処理する決まり(自治体によって個別にお願いも。こちらは松戸市の場合)があります。近年では雨水が隣家に流れていってしまうことでご近所トラブルの元になったりしますし、広大な敷地の場合は道路に大量の雨水が流れ出してしまい消防や警察が出動することさえあります。

今回は、広大な敷地からの雨水を受け止めて土中に浸透させるための浸透マスということで、φ800mmのアースオーガにより深さ10mほどの浸透マス用の下穴を掘削する工事を行いました。三点式杭打機では資材の搬入・搬出・工期・金額が非常に大きくなるため、建柱車を使いそれぞれ大幅に短縮することができました。

φ800mm×深さ10mのアースオーガ
三点式杭打機が入れない場所でも掘れます
φ800mm×深さ10mのアースオーガ掘削穴
φ800mm・深さ10m。透水パイプを入れて砂利を詰めるそう

コンクリートコア抜き工事

電柱を民地に建柱する場合、お客様からはできるだけ隅に建てて欲しいと要望をいただくことが多いです。ブロック塀やコンクリート擁壁の基礎がある場合、基礎の幅分民地側に電柱を移動してしまうと建物の軒が当たってしまったり、庭が広く使えなかったり、自宅に自転車を収納するのに幅が足りなくなったりして困ります。

通常はコンクリート基礎を削岩機で破砕し建柱しますが、削岩機では予想できないひび割れが起きたりして、コンクリート擁壁の強度が不安になる場合があります。そんな場合に威力を発揮するのがコンクリートのコア抜き工事となります。コンクリートのコア抜き工事を併用すると、狙った場所以外を傷めることなくコンクリート擁壁基礎部分に建柱が可能です。また、近隣の兼ね合いから削岩機のように大きな音が出せない場合にもコア抜きが適しています。

電柱の建柱位置をコア抜き
コア抜きなら周りの構造物を傷めません
コンクリートコア抜き箇所に電柱を建柱
コア抜きを併用することで、お客様は土地を有効に使えます

某超名門ゴルフカントリーの電柱建替え作業

日本で10指に入る、某超名門ゴルフカントリークラブの中で、電柱の建替え工事を行いました。急ぎの工事という事もあり、電柱はホクエイ電設が保有していた在庫品を使い工事しました。

古い電柱は鋼管柱の8m柱
お客様に迷惑がかからないよう、工期がシビアです(笑)
新しい電柱はコンクリートポール10m柱
低い電線の地上高を上げるため、新しい電柱は10m柱に変更

野球練習場のネット電柱新設

野球練習場のボール飛び出し防止のネット電柱の建柱・抜柱・建替えも行なっています。今回は住宅地ということで道路が狭いため、ラフターのような大きなクレーンが使えません。電柱を分割式とし、台柱を建柱後に高所作業車も併用して上管を継ぎ足す方法で建柱しました。使う電柱は台柱・上管共にコンクリート製の継ぎ足しポール(日本コンクリート製・15m柱)です。

建柱車で台柱を建柱後、上管を吊り上げ継ぎ足します。写真は台柱と上管それぞれがコンクリートポール継ぎ足し柱
台柱を建柱後、建柱車と高所作業車で上管を継ぎ足します
組立式コンクリートポールの建柱後
今回は3本を建柱。後日、緑のネットを掛けます

屋根を貫通する電柱の撤去

資材置き場などでは、最初から電柱が建っていた場合に、後から増設した屋根と塀に電柱が囲まれてしまう場合があります。今回もその一例で、通常の工法では抜柱が困難となっていました。毎回、その場所にふさわしい工法で作業する必要があるのですが、今回は屋根が高かったこともあり、屋根の上で一度電柱を切断し、地際から1mほどのところで再度切断するという2段階切断方式で抜柱することになりました。

完全に屋根に囲まれている撤去電柱
今回抜柱するのは左側の古いコンクリート電柱
通常の方法では抜柱できない状態
中から見た状態。完全に囲まれて抜柱できない感じ
屋根の上で一度、電柱切断します
屋根のすぐ上で一度、電柱を切断して短くします
屋根の下にユニックを配備
建物内にはユニックを配備
短く切断した電柱をユニックで受け取る
切断されて短くなった電柱をユニックで受け取ります
地上高1m付近で2回目の電柱切断
地中に2m以上埋まっているので、地上高1m付近で2回目の電柱切断
建物内に建柱車を入れて電柱の根元を抜柱
電柱根元は建柱車にて抜柱(ユニックだとブームが折れます)
抜柱後風景
無事に抜柱作業が完了しました!

各種の照会を必要とする作業

様々な場所で必要とされる電柱は、その場所の管理者や関係各所と連携して工事をする必要があります。国を始めとした各市町村、電力会社や埋設物などを保有する各企業、もちろん、土地の所有者から付近に住む住民の皆様まで、その範囲は非常に多岐にわたります。

鉄道付近における抜柱作業風景
鉄道の近くでは鉄道会社と事前に協議し、手順通りに作業します
送電線(50万V!)付近における抜柱作業
送電線付近では、電力会社の方に安全離隔を確認していただいてからの作業となります
東京ガスの方と立会い
埋設物を保有する企業の方に立会いをお願いすることも
国道51号線における抜柱風景
国道を含む道路では国道事務局ほか関係各所と連携し、定められた工法を守り作業します

緊急工事

公共性の高い電柱工事という特性上、時には休日や夜間などでもすぐに工事が必要な緊急工事がどうしても発生します。年間合わせて数十本にわたり突如発生する緊急工事。ここでは、そのごく一部をご紹介します。

<埋設管破損による電柱傾斜>

2022年8月4日に起きた緊急工事。地中の水道管もしくは排水管が老朽化し、つなぎ目から大量の水が溢れ出すことで付近の電柱が傾斜してしまいました。漏水により道路に開いた穴は直径5m×深さ5mとかなりのもの。今回の電柱には街路灯用の細い電線が乗っているだけなので、現地の東京電力さん判断のもと、街路灯を一つ停電させることに。どちらにせよ巨大な穴をふさがないと建柱もできないため、駆け付けた電気屋さんと息を合わせて、傾いた電柱を撤去しました。

排水管破損による緊急抜柱作業
大きく傾いた電柱。影響で周囲は通行止めの状態に
傾いた支柱から慎重に抜柱
電柱を押えながら慎重に撤去していきます
多くの業者が見守る中、抜柱作業を進めます
現場の警察官・東京電力さん・水道屋さん・電工班などと連携
電柱の抜柱後。これで一安心
無事に通行止め解除。関係各所の方々、お疲れ様でした!

<国道126号線自動車衝突による折損緊急工事>

2022年9月10日に起きた、自動車衝突による電柱折損緊急工事です。現場は東金と千葉を結ぶ主要国道126号線であり、交通量はかなり多いのが特徴です。倒壊した電柱が国道を完全に塞ぎ、上下線共に通行止めの状態。ホクエイ電設は現場付近にて異常を察知、警察が駆け付けるよりも早く現地に到着し、東京電力さん・NTTさん・関電工さん等関係各所と連携し速やかに危険な倒壊電柱の撤去工事を行ない、渋滞の早期緩和に努めました。

国道126号線の電柱折損現場は大きくカーブし、倒壊した電柱で上下線とも通行止めに
現場は大きくカーブした場所。倒壊した電柱で上下線とも通行止め
警察の方が到着するまでの間、東京電力さんに撤去の許可を申請
国道126号線上で倒壊電柱の切断作業
警察官の方々とも連携して撤去作業を進めます
駆け付けた東京電力さんが付近の地主さんに工事の許可をもらいに行って電柱根元を抜柱します
建柱車で電柱根元を抜柱します
危険な倒壊電柱の抜柱工事後
倒壊電柱の撤去が終わり、通れるようになりました
東京電力さんからの感謝状
後日、感謝状をいただきました
>ホクエイ電設は地域と共存する会社です

ホクエイ電設は地域と共存する会社です

地元千葉に45年、ホクエイ電設は地域に根付いた会社です。平時はもちろんのこと、事故や台風などの災害時に街の電力を守ることも、私たちの大切な使命であると考えています。

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