穴を掘って電柱を建てる・・・。
ホクエイ電設は年間1,000本を超える電柱工事を行ない、毎日のように電柱と向き合っていますが、その場所の地質や埋設物をはじめ、付近の建造物や電線類の方向など、どの場所も一つとして同じ現場はありません。そのため、「その場所に応じた電柱の建て方」というものを取捨選択し、臨機応変に対応してゆく必要があります。
電柱工事専用に作られた建柱車や長尺物運搬の許可を取得したトラック類をはじめ、重心位置や場所によって変化する電柱の倒し方など、長年培ってきた技術を駆使した作業風景は電柱工事専門職ならでは。
ここでは、ホクエイ電設がこれまでに行なってきた施工実績の一部をご紹介します!
- 1 式根島(伊豆諸島)基地局アンテナの電柱新設工事
- 2 三宅島(伊豆諸島)基地局アンテナの電柱新設工事
- 3 千葉市緑区下大和田にて、がけ崩れの養生工事
- 4 地上アナログ放送アンテナ柱撤去工事
- 5 キュービクルの撤去・運搬・処分
- 6 町内会保有の街路灯取り換え工事
- 7 コンビニの電源1号柱新設工事
- 8 路盤養生の必要な電柱工事
- 9 植木の水はけを良くするためのアースオーガ掘削工事
- 10 雨水浸透用の大きなアースオーガ掘削工事
- 11 コンクリートコア抜き工事
- 12 某超名門ゴルフカントリーの電柱建替え作業
- 13 野球練習場のネット電柱新設
- 14 屋根を貫通する電柱の撤去
- 15 擬木柱(ぎぼくちゅう)の建柱工事
- 16 各種の照会を必要とする作業
- 17 緊急工事
式根島(伊豆諸島)基地局アンテナの電柱新設工事
式根島に建柱車を運び込み、通信アンテナ基地局の電柱新設工事を行いました。慣れない場所で建柱車のアウトリガーが引っ込まなくなるトラブルがありながらも、元請けの方の段取りの良さのおかげで無事に工事をすることができました。元請けの秋〇さん、ありがとうございました!
三宅島(伊豆諸島)基地局アンテナの電柱新設工事
三宅島では、景観に配慮したカラーポール(茶色に塗られた電柱)の通信アンテナ基地局の電柱新設工事を行いました。2000(平成12)年に噴火した三宅島では、2005年まで島民が島外での避難生活を余儀なくされました。そのため、10年以上経った現在でも最新のインフラ等の復旧が整っておらず、このたびの工事を通じて少しでも島民の生活の力になれば良いなあ、と思っています。
千葉市緑区下大和田にて、がけ崩れの養生工事
2019年10月の台風19号で民家の裏山が崩れかけ、応急処置として水はけを良くするための排水マスを設置しました。透水式の水路を作ることで山からの湧き水を道路側に排水することが目的です。って、電柱関係ないですね、これ(笑)
地上アナログ放送アンテナ柱撤去工事
千葉県柏市にて、地デジ化でアナログ放送終了に伴い使われなくなった、老朽化を迎えた全長18mのアンテナ柱撤去工事を行いました。割と大きな電柱なので4t建柱車にて工事しました。
キュービクルの撤去・運搬・処分
今回は使わなくなった町工場のキュービクルの撤去をしました。ホクエイ電設ではキュービクルの撤去・運搬・処分も行なっています。道路幅が狭く通常のユニック車ではアウトリガーがあまり張り出せないため、四本足でより安定度の高い建柱車を使用し撤去することとなりました。電柱の撤去・運搬・処分と同時に行なうことで、工期と費用の削減につながりました。
町内会保有の街路灯取り換え工事
ホクエイ電設では、大きな電柱だけでなく、地元の町内会が保有する小さな街路灯の取り換え工事なども行ってきました。街路灯のほか、小さな電柱や杭などの工事も行なっています。
コンビニの電源1号柱新設工事
コンビニエンスストア新築に伴い、電源用の1号柱新設工事も各地で行なっています。コンビニ以外にも、スーパーやドラッグストアなどの1号柱新設工事も承っています。基本的に、1号柱は電力柱の電源側を基準として建柱するので、それに合わせた工事が必要となります。
ホクエイ電設では、日本コンクリートさん、東電物流さんと直接取引を行なっているので、電柱に関わるものなら何でも揃います!
お気軽にお問合せ下さい!
路盤養生の必要な電柱工事
新しい道路ができた場合に、電柱が新たに必要になるケースも多いです。今回は新しい道路がインターロッキングだったこと、検査前だったことを踏まえ、出来たばかりの道路を傷つけないようプラスチック製の板で保護しながら建柱作業をすることになりました。ホクエイ電設では、プラスチックの敷板(通称:プラ敷)を他業者の方が借りに来るほど大量に保有するので、突発的な工事にも柔軟に対応が可能です。
植木の水はけを良くするためのアースオーガ掘削工事
土壌に粘土が多く含まれていたりして水はけの悪い場所では、植木が育たず枯れてしまうことがあります。今回は、シンボルツリーとしてオリーブの木を植えるも、何度植え替えても枯れてしまうとのことで、植木の真下に水はけ穴を掘ることにより土壌を改良する試みを行ないました。埋設物が近く、先方要望でなるべく芝生も傷めたくないので大きく掘れません。なので、小さくて深い穴を掘れる建柱車を使用することになりました。今回はφ250mmのアースオーガで深さ2mほどの穴を8カ所掘削し、8本のオリーブ植樹を行いました。
雨水浸透用の大きなアースオーガ掘削工事
土地を駐車場や資材置き場として造成した場合、降った雨水を適切に処理する決まり(自治体によって個別にお願いも。こちらは松戸市の場合)があります。近年では雨水が隣家に流れていってしまうことでご近所トラブルの元になったりしますし、広大な敷地の場合は道路に大量の雨水が流れ出してしまい消防や警察が出動することさえあります。
今回は、広大な敷地からの雨水を受け止めて土中に浸透させるための浸透マスということで、φ800mmのアースオーガにより深さ10mほどの浸透マス用の下穴を掘削する工事を行いました。三点式杭打機では資材の搬入・搬出・工期・金額が非常に大きくなるため、建柱車を使いそれぞれ大幅に短縮することができました。
コンクリートコア抜き工事
電柱を民地に建柱する場合、お客様からはできるだけ隅に建てて欲しいと要望をいただくことが多いです。ブロック塀やコンクリート擁壁の基礎がある場合、基礎の幅分民地側に電柱を移動してしまうと建物の軒が当たってしまったり、庭が広く使えなかったり、自宅に自転車を収納するのに幅が足りなくなったりして困ります。
通常はコンクリート基礎を削岩機で破砕し建柱しますが、削岩機では予想できないひび割れが起きたりして、コンクリート擁壁の強度が不安になる場合があります。そんな場合に威力を発揮するのがコンクリートのコア抜き工事となります。コンクリートのコア抜き工事を併用すると、狙った場所以外を傷めることなくコンクリート擁壁基礎部分に建柱が可能です。また、近隣の兼ね合いから削岩機のように大きな音が出せない場合にもコア抜きが適しています。
某超名門ゴルフカントリーの電柱建替え作業
日本で10指に入る、某超名門ゴルフカントリークラブの中で、電柱の建替え工事を行いました。急ぎの工事という事もあり、電柱はホクエイ電設が保有していた在庫品を使い工事しました。ホクエイ電設では、こうした敷地内電柱の建替えも承っております。
野球練習場のネット電柱新設
野球練習場のボール飛び出し防止のネット電柱の建柱・抜柱・建替えも行なっています。今回は住宅地ということで道路が狭いため、ラフターのような大きなクレーンが使えません。電柱を分割式とし、台柱を建柱後に高所作業車も併用して上管を継ぎ足す方法で建柱しました。使う電柱は台柱・上管共にコンクリート製の継ぎ足しポール(日本コンクリート製・15m柱)です。
屋根を貫通する電柱の撤去
資材置き場などでは、最初から電柱が建っていた場合に、後から増設した屋根と塀に電柱が囲まれてしまう場合があります。今回もその一例で、通常の工法では抜柱が困難となっていました。毎回、その場所にふさわしい工法で作業する必要があるのですが、今回は屋根が高かったこともあり、屋根の上で一度電柱を切断し、地際から1mほどのところで再度切断するという2段階切断方式で抜柱することになりました。
擬木柱(ぎぼくちゅう)の建柱工事
千葉市美浜区にて、擬木柱(木に似せたコンクリート電柱)の建柱工事を行いました。擬木柱およびカラーポールには、通常のコンクリート電柱の表面に塗料を塗った、通称「塗り」と、コンクリートに茶色い塗料を混ぜた上に表面にも塗った「練り」が存在します(通常、仕様は選べません)。
ホクエイ電設では、日本コンクリートさんと直接取引しているので、カラーポールや擬木柱の取り寄せも可能です。
お気軽にお問合せ下さい!
各種の照会を必要とする作業
様々な場所で必要とされる電柱は、その場所の管理者や関係各所と連携して工事をする必要があります。国を始めとした各市町村、電力会社や埋設物などを保有する各企業、もちろん、土地の所有者から付近に住む住民の皆様まで、その範囲は非常に多岐にわたります。
緊急工事
公共性の高い電柱工事という特性上、時には休日や夜間などでもすぐに工事が必要な緊急工事がどうしても発生します。年間合わせて数十本にわたり突如発生する緊急工事。ここでは、そのごく一部をご紹介します。
<埋設管破損による電柱傾斜>
2022年8月4日に起きた緊急工事。地中の水道管もしくは排水管が老朽化し、つなぎ目から大量の水が溢れ出すことで付近の電柱が傾斜してしまいました。漏水により道路に開いた穴は直径5m×深さ5mとかなりのもの。今回の電柱には街路灯用の細い電線が乗っているだけなので、現地の東京電力さん判断のもと、街路灯を一つ停電させることに。どちらにせよ巨大な穴をふさがないと建柱もできないため、駆け付けた電気屋さんと息を合わせて、傾いた電柱を撤去しました。
<国道126号線自動車衝突による折損緊急工事>
2022年9月10日に起きた、自動車衝突による電柱折損緊急工事です。現場は東金と千葉を結ぶ主要国道126号線であり、交通量はかなり多いのが特徴です。倒壊した電柱が国道を完全に塞ぎ、上下線共に通行止めの状態。ホクエイ電設は現場付近にて異常を察知、警察が駆け付けるよりも早く現地に到着し、東京電力さん・NTTさん・関電工さん等関係各所と連携し速やかに危険な倒壊電柱の撤去工事を行ない、渋滞の早期緩和に努めました。