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雪の日に限って建柱車のヒーターが壊れた件

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今年は寒い日、特に雪の降る日が多い!

そんなときに限って建柱車のヒーターが壊れて、ハチャメチャに寒いんですけどw

ってなことで、今回はそんな寒さを何とかすべく奮闘した様子をお伝えします!


今回の対象はこいつ、4t建柱車。 多くの建柱屋さんが使っている 2t~3t ベースの建柱車と違い、機体安定性に優れ動きも早いのが特徴の頼もしいヤツ。

ヒーターが壊れたことで、濡れた雨合羽を車内で乾かすこともできない地獄仕様へ早変わり。修行僧も逃げ出すレベルだw

ホクエイ電設では3t建柱車3台のほか、4tベースの建柱車が3台稼働中。この4t建柱車はエンジンがデカい分、車内も3t車より暖かいはずなのだが、こんな日に限ってヒーターが故障。冷たい風しか出なくなってしまったのだ! これは高度な嫌がらせか・・・?

エアコンの吹き出し口から温風が出ない。最も手っ取り早くできることとして、まずはエアコンのフィルターを掃除してみる。よくあるんだよね、フィルターの目詰まりでエアコンが効かないこと(笑)

日野の4tのフロントパネル
フロントパネルを開けて
日野の4tのエアコンフィルター
フィルターを取り外し
日野の4tのエアコンフィルターを洗う
洗って取り付けるが・・・

洗ったフィルターを取り付けるも、エアコンの風量は十分なので、フィルターとかブロアモーターの故障ではないなあ。

次によくある原因として、「サーモスタットの固着」か「ヒーターコア手前の空気流入の制御弁の固着」を疑ってみる。

インパネのエアコン温度調節のつまみを回すとヒーターコア手前の弁はちゃんとパカパカしているようで固着はなく、問題なく動作しているようだ。

次に水温を見てみると・・・。

日野の4tの水温計をチェック
30分ほど暖機運転したときの水温。少し低いような気がする

水温はそこそこ上がっているようだが少し低い気もする。これらから予想できる要因は、サーモスタットの固着で水温が上がりづらいのか、ヒーターコアが詰まっているか、どちらかの可能性が高いと判断。

雪の日に限って建柱車のヒーターが壊れた件

とりあえずキャビンを上げて、サーモスタット付近を木槌で優しく叩くも、固着が解ける様子はない。まだ熱くなっている冷却水が冷えるのを待つ時間もないので、サーモスタットを直接取り出すことはできそうにない。

日野の4tの水温が上がらないのでラジエターにガムテープを貼る
ラジエターにガムテープ
日野の4tのラジエターにガムテープを貼り水温を上がりやすくしたところ
水温が上がりやすくなった!

明日も使う予定なので、とりあえずラジエター付近をガムテープで塞ぐ(応急処置なので真似しないように!)

これで水温が上がりやすくなった。だが、停まった状態で使うことが多い建柱車はオーバーヒートに注意する必要がある。

水温が上がったにも関わらず、吹き出し口から出てくる温風はぬるいまま。これはやはりヒーターコアが詰まっているのかも。そうなると、この場での修理は絶望的。修理に入れれば数日間は使えない状況になるしなあ、と考えていると・・・。数年前に買ったFFヒーターがあったのを思い出したぞ!

安いFFヒーターでその場凌ぎ
買った本人も忘れていたFFヒーターは数年間分の埃の下から発掘された

このFFヒーター、登山用の軽4駆に車内泊用として付けようと、数年前に買ってほったらかしになっていたもの(笑)

有名なベバストにそっくりな、amazonで売っていた安いFFヒーターだ。

取り付けに残された時間は1~2時間。急いで作業に取り掛かることに!

安いFFヒーターの取説は英語で読めない
「なるほど、わからん」な、全然わからん取説。ここは日本ではなかったのかw

取り扱い説明書を見るも、全部英語。「不愛想なラーメン屋の主人だってもう少し親切だぞ!」と言いたい気持ちを抑え、仕方なく勘で取り付けることにした。

安いFFヒーターを室内で仮接続
ルンバさんもビックリの、もの凄い散らかりっぷりw
FFヒーター駆動用電源「PowerArQ ポータブル電源 626Wh Smart Tap」
12v電源は「PowerArQ ポータブル電源 626Wh Smart Tap」というものを使用

今回使うFFヒーターは12v用だ。4tトラックは24vだから、車両から電源をとることはできない。だからと言ってDC-DC(通称デコデコ)をかませるほどではない。なので、台風などの災害用として会社に常備されていたポータブル電源をFFヒーターの電源として使うことにする。ここまで約1時間、急げ!

建柱車にFFヒーター取り付け(その場しのぎ)
THE★雑! な取り付け方w
建柱車に付けたFFヒーターの排気管
マフラーは窓から外へ。ここから出しちゃお。え~い☆ な感じ
FFヒーターの操作パネル
リモコンもあるが、やはりわからん。電源ボタン長押しでオンとオフができるくらいか。オフの後クールダウンに5分ほどかかる

来週には修理に入れるということなので、数日間使えれば良いという結果、助手席に置くだけという簡単(危険)な取り付け。ガムテで固定はしましたよ、ええ。ちなみに、マフラー周りはメチャメチャ熱くなるので断熱が必須だ!

下の写真にはないが、次の日に断熱対策として綿のウエスで断熱して、排ガスが入り込まないようにガムテープで窓の目張りをして使用。

FFヒーターから出る排気はかなり熱くなる
見よ、この雄姿を! このギミックには男のロマンが詰まっているッ!

助手席の窓から湯気を吐き出しながら雪の中を疾走する建柱車。か、カッコイイ・・・!(?)

この日は動作確認だけして帰宅。だって超~寒いんだもん!

そんでもって翌朝。

大雪がワイパーで入ってくる
翌朝。ドアを開けたままエンジンを掛けたらワイパーが動いてフロントガラスの雪が大量に入った件
前回の大雪で臨時休業したコンビニは今日は開いてた!
いつものコンビニ。今日は開いてる!

雪は夜の間中降り積もったようだ。雪でも山崎製パンの配送トラックが走っているときの安心感は異常。頑張れ、俺らの山パン!

高速道路は除雪作業で一時通行止めに
高速道路は除雪のため10分ほど待たされる結果に
ホクエイ電設のお地蔵様も雪化粧
再び雪景色に変わったホクエイ電設。よく猫が寝ているお地蔵様のところは少し暖かいのかも

今年は雪がすごい!

大雪で滑る社長の乗る軽自動車
滑る軽を朝っぱらから押す社員2人w
社員の車には本人に似せた雪だるま
社員の車がまたイタズラされてるw

その後、FFヒーター内蔵の建柱車がどうなったのか。

見せてもらおうか、連邦軍のモビルスーツの性能とやらを・・・!

建柱車に付けたFFヒーター稼働前の車内気温
朝7時の車内温度は11℃
建柱車に付けたFFヒーター稼働前のバッテリー
7時時点でのポータブル電源の残量は99%
建柱車に付けたFFヒーター30分稼働した室内気温
30分の暖房で車内温度は26℃に上昇
建柱車に付けたFFヒーター30分稼働後のバッテリー残量
7時半。ポタ電の残量は98%
建柱車に付けたFFヒーターを5時間稼働した室内気温
12時の外気温13度に対して車内温度は34℃。暑すぎるw
建柱車に付けたFFヒーターを5時間稼働したバッテリー残量
12時の時点でポータブル電源の残量は93%も残っていた

結論。これはいいものだ!

このFFヒーターの燃料消費は5時間で1ℓくらい。今回は10ℓの燃料タンクを取り付けたので、このポータブル電源の組み合わせだと、どうやら連続50時間くらいは使えそうだ。

ちなみに、このFFヒーターは暑すぎるので、結局外しました(笑)

>ホクエイ電設は地域と共存する会社です

ホクエイ電設は地域と共存する会社です

地元千葉に50年、ホクエイ電設は地域に根付いた会社です。平時はもちろんのこと、事故や台風などの災害時に街の電力を守ることも、私たちの大切な使命であると考えています。

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