今年は寒い日、特に雪の降る日が多い!
そんなときに限って建柱車のヒーターが壊れて、ハチャメチャに寒いんですけどw
ってなことで、今回はそんな寒さを何とかすべく奮闘した様子をお伝えします!
今回の対象はこいつ、4t建柱車。 多くの建柱屋さんが使っている 2t~3t ベースの建柱車と違い、機体安定性に優れ動きも早いのが特徴の頼もしいヤツ。
ホクエイ電設では3t建柱車3台のほか、4tベースの建柱車が3台稼働中。この4t建柱車はエンジンがデカい分、車内も3t車より暖かいはずなのだが、こんな日に限ってヒーターが故障。冷たい風しか出なくなってしまったのだ! これは高度な嫌がらせか・・・?
エアコンの吹き出し口から温風が出ない。最も手っ取り早くできることとして、まずはエアコンのフィルターを掃除してみる。よくあるんだよね、フィルターの目詰まりでエアコンが効かないこと(笑)
洗ったフィルターを取り付けるも、エアコンの風量は十分なので、フィルターとかブロアモーターの故障ではないなあ。
次によくある原因として、「サーモスタットの固着」か「ヒーターコア手前の空気流入の制御弁の固着」を疑ってみる。
インパネのエアコン温度調節のつまみを回すとヒーターコア手前の弁はちゃんとパカパカしているようで固着はなく、問題なく動作しているようだ。
次に水温を見てみると・・・。
水温はそこそこ上がっているようだが少し低い気もする。これらから予想できる要因は、サーモスタットの固着で水温が上がりづらいのか、ヒーターコアが詰まっているか、どちらかの可能性が高いと判断。
とりあえずキャビンを上げて、サーモスタット付近を木槌で優しく叩くも、固着が解ける様子はない。まだ熱くなっている冷却水が冷えるのを待つ時間もないので、サーモスタットを直接取り出すことはできそうにない。
明日も使う予定なので、とりあえずラジエター付近をガムテープで塞ぐ(応急処置なので真似しないように!)
これで水温が上がりやすくなった。だが、停まった状態で使うことが多い建柱車はオーバーヒートに注意する必要がある。
水温が上がったにも関わらず、吹き出し口から出てくる温風はぬるいまま。これはやはりヒーターコアが詰まっているのかも。そうなると、この場での修理は絶望的。修理に入れれば数日間は使えない状況になるしなあ、と考えていると・・・。数年前に買ったFFヒーターがあったのを思い出したぞ!
このFFヒーター、登山用の軽4駆に車内泊用として付けようと、数年前に買ってほったらかしになっていたもの(笑)
有名なベバストにそっくりな、amazonで売っていた安いFFヒーターだ。
取り付けに残された時間は1~2時間。急いで作業に取り掛かることに!
取り扱い説明書を見るも、全部英語。「不愛想なラーメン屋の主人だってもう少し親切だぞ!」と言いたい気持ちを抑え、仕方なく勘で取り付けることにした。
今回使うFFヒーターは12v用だ。4tトラックは24vだから、車両から電源をとることはできない。だからと言ってDC-DC(通称デコデコ)をかませるほどではない。なので、台風などの災害用として会社に常備されていたポータブル電源をFFヒーターの電源として使うことにする。ここまで約1時間、急げ!
来週には修理に入れるということなので、数日間使えれば良いという結果、助手席に置くだけという簡単(危険)な取り付け。ガムテで固定はしましたよ、ええ。ちなみに、マフラー周りはメチャメチャ熱くなるので断熱が必須だ!
下の写真にはないが、次の日に断熱対策として綿のウエスで断熱して、排ガスが入り込まないようにガムテープで窓の目張りをして使用。
助手席の窓から湯気を吐き出しながら雪の中を疾走する建柱車。か、カッコイイ・・・!(?)
この日は動作確認だけして帰宅。だって超~寒いんだもん!
そんでもって翌朝。
雪は夜の間中降り積もったようだ。雪でも山崎製パンの配送トラックが走っているときの安心感は異常。頑張れ、俺らの山パン!
今年は雪がすごい!
その後、FFヒーター内蔵の建柱車がどうなったのか。
見せてもらおうか、連邦軍のモビルスーツの性能とやらを・・・!
結論。これはいいものだ!
このFFヒーターの燃料消費は5時間で1ℓくらい。今回は10ℓの燃料タンクを取り付けたので、このポータブル電源の組み合わせだと、どうやら連続50時間くらいは使えそうだ。
ちなみに、このFFヒーターは暑すぎるので、結局外しました(笑)